大手電機メーカー様:クリエイティブに、幸福に生きるスキル

クリエイティブ

◆会社名:大手電機メーカー
◆ご担当:I様、K様

<実施概要>
社内のボトムアップ活動の一環として希望者が参加。「今日からはじめるマインドフルネス実践講座 〜クリエイティブに、幸福に生きるスキル〜」というタイトルでオンラインで90分実施。募集開始して約1時間で350席が満席となり、さらにキャンセル待ちで約350名。合計700名超の申し込み。

Q:今回のワークショップを開催された背景はどのようなものでしたか?

K氏:元々、社内でマインドフルネスを伝えたいとか広めたいという想いがありまして、それを実現する上でまずは小規模の人数で I さんと一緒に4,5人から始めたんですけど、もう少し広げたいと思いまして。それで、人事主導のボトムアップ活動の場を活用して色々な人に受けてもらえるような大きなイベントをしようと思い今回にいたりました。

I氏:内輪での開催だと5〜10人集めるのがやっとなんです。
なので、広げるにはボトムアップ活動の場を利用して開催できるようになるといいなと考えて、まずは2020年10月にマインドフルネスのコミュニティを作成しました。

そこから約半年かけて参加者を募ってコミュニティ活動として認められたことで、外部の講師を招待してセミナーが開催できるようになりました。そうすることで認知度が高まり、また、コミュニティにも人が増やせると考えました。

Q:まなびやアカデミーを選んだ理由を教えていただけますか?

K:Iさんが「まなびやアカデミー」の卒業生で繋がりがあったので、まずは直接相談してもらいました。あと、個人的にはこれまでとは違う方の講義を聞きたいというのもありました。

I:卒業生というのもあるのですが、やはり井上広法さんの人物としての魅力を感じていたからです。また、私が過去に人事担当者にマインドフルネスをサークショップ形式で伝えたときに、他で話を聞いたときよりもまなびやアカデミーのテキスト内容が腑に落ちたという声もあったので。

Q:開催してみていかがでしたか?

K:予想以上の人数の方に来てもらえてありがたかったですし、お話の中身も本当に面白いものでしたね。

自分も色々な本を読んだり、ワークショップに参加したりしてきたものの、それでも新しい学びや気づきがありましたし、初めて参加した人でも分かりやすく学びがあったと思います。

且つ、その後の2ヶ月間で自分たちでコミュニティでするワークショップにも約30名の方から応募があったのは狙い通りというか(笑)、すごくありがたかったですね。

I:私もやはり反響の大きさに驚きましたね。募集開始1時間で350人がすぐ埋まったというのは「本当に!?」というぐらいの驚きでした。そのあとさらに350人キャンセル待ちというのも見たことない状況だったので、それだけ社内でマインドフルネスへの関心が高いんだなということを思いました。

私は広法さんの話は4回ぐらい聞いているにもかかわらず、新しい内容が盛り込まれていて非常に面白かったです。司会の立場を忘れて聞き込んでいました。参加者のアンケート評価の高さにも、とにかく驚きました。

あとは、「どんな内容にしましょうか?」という企画会議を事前にできたのがよかったと思いました。

「弊社〇〇(会社名)的なアレンジがあるといいな・・」と思いながら話している中で、色々なアイデアをもらいながら自分がひっかかっていた部分も指摘してもらえて、「じゃ、こうしましょう」と最終的にいい感じになったと思います。

<グラフ>

◆満足度:満足している以上の方が96%

◆理解度:理解できた以上の方が95%

Q:内容のどのあたりがいちばんよかったですか?

I:そうですね〜多すぎて(笑)! 

導入のところで住職というイメージをいい意味で破っていただいて、大学で心理学を学ばれたという流れで引き込まれましたよね。「調身・調息・調心」の話など禅の教えベースの話を1時間半というすごく短い時間の中で、そんなに急いでいる感じもなく、あれだけのことをまとめられて。

しかも、参加者のみなさんが「内容がよくわかった」という評価だったのはすごいなと思いました。あれは当然、プロにしかできないなと思いましたね。

K:全体として流れがすごく分かりやすかったなと思いました。個人的に好きだったのは「全集中の呼吸」のところと脳のデフォルトモードネットワーク。自分は科学信者なので、脳科学的なところからの説明は説得力がありましたね。そのあたりは、さらに学んでいきたいなと思いました。

Q:参加者の感想はどうでしたか?

I:色々な感想がある中で、「その場で瞑想してすぐにスッキリした」という感想が何人かおられました。あと、クリエイティビティの話題ではチャットもすごく盛り上がりましたね。発想やアイデアが出る瞬間というのに興味を持ってる人が多いんだなぁと感じた反面、アンケート結果では「心を整える」とかストレスの軽減、感情のコントロールなどが期待する効果として圧倒的に多かったので、リーダーシップやチームワークというよりも、個人としてマインドフルネスを捉えている人が多いということを確認できたのが大きかったです。

社内でどのようにマインドフルネスを広めていったらいいかを考える上で、基本的には「心を整える」とかストレスの対処などをまずは土台とすることが必要だなと。

あと、次回への期待の声が非常に多かったです。それに対してどのように応えていくか考えたいです。

K:1時間半というのは確かに短い時間だったのですが、導入編としてはちょうどよい時間だったとも思っています。

目的として自分たちのコミュニティへ繋げたかったのもあるので、「もう少し聞きたいな」というぐらいで終わっておいて(笑)。

マインドフルネスを継続するとなると新たな障害が出てきたりするので、そこをコミュニティで一緒にやっていきたいです。みなさんの満足度がとても高くて、新しくやっていこうと思える1時間半だったと思います。

直接、話を聞いた人もいるんですけれど、「お話が面白かった!」という声が多かったのと、マインドフルネスをする上での細かい質問が多かったんです。具体的な質問が出るということは、すごく興味を持ってもらえたんだなと思って振り返っていました。

Q:今後の展開は?

K:サロンの次回のイベントに28人の方が参加希望してくださっていて、今後も増え続けるのかなと思ってまして。

増えすぎたらどう対応していこうか、というのを逆に課題に感じています(笑)

週一回みんなで瞑想する、意見交換するというのは続けていきたいと思っています。もっといろんな形でいろんな人に知ってもらえるための活動はどんどんしていきたいですね。

会社の産業保健部でもマインドフルネスを推奨してくださっているんですが、まだまだ認知度は低いので、連携して一緒に何かできないかなと考えています。物理的に瞑想ルームもつくったりしたいですね。

I:コミュニティで定例でやっているものを増やしていきたいというのはあります。

ただ、今は私たち二人でまわしているので週一以上やるのは厳しいのと、ほとんどの人が抜けないというか有り難いことに残ってくださるので。コミュニティを今後も継続していきたいのがひとつ。

次はリアルのワークショップを開催したいです。オンラインでやってみてうまくいかなかったワークもあるので、コロナが落ち着いたらリアルでやりたいなというのがあります。

今回は入門編をしたので、テーマを決めて深く堀り下げたものも開催したいですね。

K:まだ活動を始めたばかりなので「仕事の生産性が上がった」などのデータは取れていないですが、そこに食い込んでいったりもしたいですね。

もしくは、ビジネスとしてアプリを作ることなども社内全体にとってハッピーかなと思います。

自分では難しいですけど、広まっていく中でそういうのが得意な人が現れるかもしれないですしね。

I:今回はマネジメント層が参加していないんですね。他の会社もそういう傾向があるんじゃないかと思うんですけど、マネジメント層は多忙だったり、元々モチベーションが高くてマインドフルネスの必要性をわかっていなかったりするんじゃないかと。

でも、実はストレスでいろんな問題が起こっているからこそマインドフルネスがこんなに広まっているという形で、人事主導でマインドフルネスの企業研修ができると両側からいけていいですね。

我々はボトムアップから広げて、企業としてはプレゼンティズムなどの数字的な話で、ウェルビーイングの方向性からマインドフルネスの活動自体がもっと認められるといいなと思います。

瞑想ルームをつくるのも上から言うとたぶん簡単なんですけど、ボトムアップからだとなかなか難しいので(笑)